アメリカで「何者かが死んだアシカの頭部を切り落とし、それを持って逃走する」といった珍事件発生　報奨金もかけられる

犯人特定につながる有力情報提供者には2万ドル（約300万円）の報奨金

A dead sea lion was left alone 'for nature to take its course.' Someone decapitated it instead https://t.co/Ygcx3tx57O
— Los Angeles Times (@latimes) March 13, 2025

「何者かが死んだアシカの頭部を切り落とし、それを持って逃走する」。これだけでは一体なにがなんだかさっぱりわからないが、そんなよくわからない事件が米カリフォルニアで発生し地元住民らは恐怖しているようだ。LAtimesなどが報じている。

太平洋岸に多くの野生のカリフォルニアアシカ（Zalophus californianus）が生息している北米大陸。このアシカは一時期、乱獲などによって個体数が激減したため1972年に可決された海洋哺乳類保護法によって厳重に法の下守られるようになり、現在では米国西海岸だけで約24万頭も生息しているとされている。

個体数が増加しても尚、海洋哺乳類保護法の下厳重に保護されている事や、人間の活動域に近い場所に生息していることなどから度々トラブルが報告されている。

今回カリフォルニア州では何者かが死んだアシカの頭部を切断し、持ち去るという珍事件が発生したと米国海洋大気庁水産局（NOAA）が発表し地元住民らの間で動揺が広がっている。

Man seen decapitating #sealion in Northern California wanted, $20K reward offered https://t.co/SuCpI7umW1 via @usatoday
— UBC Oceans (also found at ubcoceans.bsky.social) (@UBCoceans) March 14, 2025

▽当時の状況
NOAAによると、このアシカが発見されたのは昨年のクリスマス。アシカの死骸発見の報告を受けて専門のスタッフが駆け付け検死を行った。その際スタッフはそのアシカの死骸を「自然の成り行きに任せる」としてそこに置いたままにするという判断を下した。

そして採取した情報をカリフォルニア科学アカデミーに送るための機材をとるため一時的にその場を離れたという。そして15分後スタッフが戻ると、アシカの死骸から頭部だけが切断されて無くなっていたとのことだ。

この狂気的な行為に海洋哺乳類保護センターの最高責任者ジョン・ワーナー氏は「斬首の残酷さと奇妙さは別としても、アシカの頭部を切り落とす行為を行う者がそこらへんに居るという事実は社会全体にとっても安全ではない」とLAtimesの記事で述べている。

▽犯人の特徴
すぐに当局は犯人の捜査を開始。現在までに目撃情報などから、この人物は30~40歳くらいの男性で全人黒ずくめの服を着ており、黒いファットタイヤの電気自動車に乗っていた。ということが分かっている。

当局は犯人特定に本気のようで、犯人特定につながる有力情報提供者には2万ドル（約300万円）の報奨金を出すと明言してる。

アメリカ合衆国海洋哺乳類保護法ではアシカやその他の哺乳類に対する嫌がらせ、捕獲、殺害を禁止しており、動物の死後にそれらを傷つける行為も含まれるとのことだ。

犯人が何の目的でアシカの頭部を切り落とし持ち去ったのかについては不明だ。

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