【画像あり】ダイオウグソクムシの新種、南シナ海で発見される　ダース・ベイダーにちなむ学名

ベトナムでダイオウグソクムシが珍味として人気

New Species of Giant Isopod Discovered in South China Seahttps://t.co/eFQ2yYUtx5 #biology #science
— Sci.News: Breaking Science News (@scidotnews) February 10, 2025

多くの人々に愛されている深海生物ダイオウグソクムシとその仲間たち。人気のこの生物であるが深海に生息しているためその生態についてはナゾが多く、発見や同定されていない種も多い。

今回、南シナ海で新種のダイオウグソクムシの仲間が発見されたようだ。

南シナ海のベトナム沖で南沙諸島近海で発見されたこの大きな等脚類。捕獲された標本の全長は32.5cm、重量は1kg超。等脚類の中では最大級。この生物は南沙諸島近海にのみ生息していることが分かっている。

その容姿から研究者らはこの新種の生物に『Bathynomus vaderi』という学名を付けた。vaderiは人気映画シリーズ、スターウォーズに登場するキャラクター「ダース・ベイダー（Darth Vader)」にちなんで付けたとのこと。

Science: New Species of Giant Isopod Discovered in South China Sea 🌊

Marine biologists have identified a new species of giant isopod in the South China Sea.This discovery adds to the growing understanding of deep-sea biodiversity and highlights the importance of preserving… pic.twitter.com/hHIyDw1Z91
— ShoulderBucks (@ShoulderBucks) January 26, 2025

この新種を発見したシンガポール国立大学の研究者Peter Ng氏とその同僚はSCInewsの取材に対しこのように語っている。

「ここ数年間でベトナムではダイオウグソクムシの仲間が珍味として人気を集めており、漁業関係者もダイオウグソクムシを盛んに捕獲するようになったため、鮮魚店では生きたダイオウグソクムシが多く並んでいます。」

「私たちはベトナムの鮮魚店で大量のダイオウグソクムシの仲間を入手し研究した結果、この新種を発見するに至りました。」

「これほど大きな種が長い間人類の目の届かぬ場所に隠れていたということは、東南アジアの海域にどのような生物が生息しているのか多く研究する必要があることを示しています。」

近年、南シナ海は沿岸各国によって岩礁を埋め立てて人工島を造る競争が過熱している。そのため研究者は周辺環境をより理解することが急務になると訴えている。

今回の新種発見に関する論文はZooKeys誌に掲載された。

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