一昔前までは、多くの水生生物は痛みを感じないとされていたが、最近では「魚も痛みを感じている」という見方が研究者の間で広がりを見せているという。（詳細：gigazine）

今回、海外の研究者は一般的なカニでカニも痛みを感じているのか研究を行い、その結果カニも痛みを感じている可能性が高い事が判ったという。



スウェーデンのヨーテボリ大学、スウェーデン農業科学大学とポルトガルのアルガルヴェ大学によって行われたこの研究。

研究者らは世界的にも一般的な甲殻類『ヨーロッパミドリガニ(Carcinus maenas)』を用いて、甲殻類も痛みを感じる受容体を持っているのか調査を行ったという。

彼らはまず酢酸のような刺激のある液体をカニの軟部組織に塗布。すると脳活動の増加が記録された。これはカニの軟部組織に痛みを感じる受容体があることを示しているという。また、外殻に圧力を加えた時も同様の事が起こったとのことだ。

これらの調査により、研究者らはカニの体の32か所に痛みを感じる受容体が存在すると結論付けている。

SCInewsの記事でヨーテボリ大学の動物生理学者リン・スネドン博士は「すべての動物は危険を回避するために何らかの痛みを感じるシステムを必要とするのは当然のことです。」、「甲殻類を食べ続けるには、より苦痛の少ない方法で甲殻類を殺す方法を見つける必要がある」と述べている。

この研究は2024年10月22日付けのBiology誌に掲載された。


近年、世界では甲殻類を調理する際に「できるだけ苦しませずに殺す方法」が推奨されることが多くなっており、その方法としては電気を使った方法や、素早く中枢神経を損傷させる方法などがある。

甲殻類を生きたまま茹でたりする調理法は今後減っていくかもしれない。

▼source

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		ツイート						コメント：24 カテゴリー： 海外 タグ： カニ 甲殻類 日付： 2024年12月03日 時間： 21:00

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