【動画】ニタリクジラさん、波を利用した新たな捕食方法を発見する

世界各地の環境に適応するニタリクジラ

Rare Bryde’s Whales Seen “Surfing” In Australian Waters Thanks To Citizen Sciencehttps://t.co/gaqrhNdrrJ
— IFLScience (@IFLScience) October 17, 2024

世界中の海に生息し、誰もが知っているであろうクジラの仲間たち。しかし海に生息しており飼育も難しい事などからその生態の一部には未だに謎も多い。

今回、これまで発見されていなかった『ニタリクジラ（Balaenoptera edeni）』の新たな捕食方法が発見されたようだ。iflscience.comなどが紹介してる。

まず初めにこの動画を見て欲しい。オーストラリア近海で研究者ではなく一般の方によって撮影されたというこの動画には、ニタリクジラが波の力を利用しながら小魚を捕食している様子が映っている。

ニタリクジラはヒゲクジラの仲間でイワシクジラの近縁種である。主に小魚を好んで捕食し、世界各地で様々な特異な捕食が観測されている。

▽サーフィンのように波に乗って獲物を捕食

カリブ海では気泡を用いたバブルネット・フィーディングという、気泡を使って獲物を一か所に集め一気に捕食する技法や、タイ湾では水面付近でただ口を開けながら口の中に入ってくる小魚を食べるといった技法が確認されている。

今回、撮影された動画ではニタリクジラが波の力で推進力を得て、そのまま小魚を食べるといった光景が記録されていた。

この動画についてマコーリー大学のヴァネッサ・ピロッタ博士はiflscience.comの取材に「ニタリクジラが浅瀬でサーフィンのような行動をとるといった記録はこれまで無く、これは沿岸で食料を集めるため彼らがいかに適応できたかを示しています。」と述べている。

この動画のニタリクジラの行動に関する研究は New Zealand Journal of Marine and Freshwater Researchに掲載された。

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