中国原産のモクズガニがニューヨークに襲来　当局が警告を発する　アメリカ

おいしいけれど・・・

Invasive 'furry' clawed Chinese crabs that terrorize fisherman are taking over New York https://t.co/HmtcoV8QVZ pic.twitter.com/1VpDCdVol0
— Daily Mail Online (@MailOnline) June 12, 2024

中国やその周辺が原産のカニの仲間『チュウゴクモクズガニ（Eriocheir sinensis)』。日本では主の上海ガニと呼ばれ、栄養価が高く美味であることが知られている。

このカニが現在、アメリカのニューヨークなど欧米各地で発見されるようになり問題となっている。DailyMailなどが報じている。

日本国内でも食用として中国から輸入されたり、一部に地域では養殖なども行われている人気の食材チュウゴクモクズガニ。

しかし実はこの生き物、増えすぎると川床に大きな巣穴を無数に開けて堤防などを弱体化させたり、漁業に被害を及ぼすため日本でも特定外来生物に指定され厳しく規制されている。

そのチュウゴクモクズガニが最近アメリカのニューヨークなどで発見されるようになってきているという。

▽ニュース番組の様子

その原因は船のバラスト水。幼生の段階でバラスト水に紛れ込み、他の海域で放出されそのまま成長してしまっているようだ。

このような事態からニューヨーク州環境保全局（NYDEC）は最近「チュウゴクモズクガニを捕獲した際は冷凍庫で保管し地元当局に連絡するように」と呼びかけている。

▽地元当局がSNSを通じて呼びかける

Adult Mitten Crabs can be recognized by their “furry” claws, resembling mittens, while juveniles may lack the identifying “mitten”.

See a Mitten Crab? Remove it from the environment and freeze it. Make sure to take identifying photos & note your precise location. pic.twitter.com/GQQvOCUjLd
— New York State Dept. of Environmental Conservation (@NYSDEC) June 5, 2024

アメリカでは1992年に商業エビ漁船がチュウゴクモズクガニをアメリカに持ち込み、それによってサンフランシスコ湾に定着するようになった。そのため、これまでアメリカにおいて同種の生物が発見されるのは主に西海岸だけであった。しかし最近になって東海岸のニューヨークなどでも発見されるようになったそうだ。

現在のところ、ニューヨークにおけるチュウゴクモズクガニの発見は散発的であり、定着はしていないとされている。

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