南米アマゾンで発見された新種の魚　研究者が映画ロード・オブ・ザ・リングにちなんだ名前を付ける

側面に印象的な模様

Say Hello To Sauron The Veggie Piranhahttps://t.co/FZTwRBPbXw
— IFLScience (@IFLScience) June 12, 2024

世界最大面積を誇る熱帯雨林アマゾン。そこを流れるアマゾン川ではこれまで数千種の生物が発見されているが、研究者はまだまだ多くの未知種が生息していると推測している。

今回、研究者はピラニアの近縁種pacuの新種を発見。特徴的な体色と模様から映画ロード・オブ・ザ・リングに登場する悪役サイロンにちなんだ名前を付け注目を集めている。iflscienceなどが報じている。

ロンドン自然史博物館の魚類担当主任学芸員でルパート・コリンズ博士の国際研究チームによって発見されたこの新種の魚。付けられた学名は『Myloplus sauron』。

研究者らは主にアマゾン水系に生息するピラニアと近縁種のpacuの研究を行っていた際にこの魚を発見。同種はピラニアに似ているが肉食性ではなく植物質を主体とした雑食性の魚で体の側面にはオレンジと黒色の印象的な模様を持つ。

If so, you might be interested in a #fish named after #Sauron! 🐟

Myloplus sauron has been named after the 'eye-conic' villian thanks to the pupil-like mark on its side.

Find out all about this #NewSpecies 👇https://t.co/Q1QSmxDGED
— Natural History Museum (@NHM_London) June 11, 2024

研究者はこの特徴的な模様が映画ロード・オブ・ザ・リングに登場する悪役サウロンの燃えるような目に似ているとして、この学名を付けたとのことだ。

同研究論文の共著者でブラジル・パウリスタ大学の生物学大学院生ビクトリア・ペレイラ氏は命名の経緯についてCNNの取材に対しこのように語る。
「本当にサウロンの目のように見える模様なので、私と共著者たちもこの命名は良いアイディアだと思いました。このポップカルチャーに関連した命名によってこの魚とアマゾンの生物多様性保護に多くの人々の注目が集まることを期待しています。」

これまでの研究で、南米では過去10年間で毎年100種の新種が発見されているが、未だに未知種が42%存在すると推測されている。

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