1955年に創設されたアメリカ合衆国最古の水族館「マイアミ・シークアリウム」。これまで、飼育していたシャチの飼育環境などでよく動物愛護団体などから批判が寄せられ論争を巻き起こしてきた水族館だ。

今回、同水族館が68年間の歴史に幕を閉じることが決まったそうだ。iflscienceなどが報じている。



アメリカ・フロリダ州最大の水族館である「マイアミ・シークアリウム」はこれまで多くの観光客の支持を集め、年間50万人が来館し、マイアミ・デイド郡で3番目に多くの税金・リース料金を納めていた。

しかし今回、地元当局から閉館を命じられ同水族館は営業を継続することが困難となった。





▽閉館が命じられた理由
同水族館はこれまでシャチのロリータ（Tokitae）の飼育環境が劣悪であることなどから度々動物愛護団体から多くの批判や是正を要求され、映画が製作されるなどして話題となった。

その後の米国農務省（USDA）動植物衛生検査局が調査を行った結果、同水族館は動物の管理が不十分であることが判明。報告書ではイルカの喉から釘が見つかった事例や、イルカがお客に口を蹴られる、手術が送れ目の痛みが続いたアシカが食事を拒否するなどの事件が同水族館で起きていたと指摘されていた。

そのようなことから今回、マイアミ・デイド郡のダニエラ・レヴィン・カヴァ市長は「公園を所有するドルフィン・カンパニー（同水族館運営会社）がリース契約の契約義務を繰り返し満たしていない」として、市が水族館にリースしていた土地の返還を命じた。これは事実上の水族館閉館命令である。

市長は「同施設は動物を良好な状態で維持することができていないことから、管理下にある動物の安全と福祉を確保することが困難です。マイアミ・シークアリウムの現状は持続不可能で安全ではありません」と述べているとのこと。

今後は閉館へ向けての準備が行われるようで、現在水族館で飼育されている動物たちの去就がどうなるのか注目されている。

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		ツイート						コメント：2 カテゴリー： 海外 タグ： イルカ シャチ 水族館 アメリカ 日付： 2024年03月09日 時間： 21:07

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