日本では寿司、刺身、酢だこ、たこ焼き、タコワサなど、さまざまな方法で食され馴染み深い生物である『タコ』。海外でも地中海の国々では昔から食されており、最近では日本食人気によってタコを食す人々も世界中で増えてきている。

しかし近年野生下のタコが減ってきたため漁獲量が減少し、世界中でタコ養殖の研究が積極的に行われ、その結果日本などの一部の国では商業ベースに到達していないもののタコ養殖が可能となってきている。

今回、アメリカのワシントン州ではこの『タコ養殖』を禁止する法案がワシントン上院を通過し州知事の承認を待っている状態になっているようだ。thefishsite.comなどが報じている。





先日、アメリカ・ワシントン州上院をタコの養殖を禁止するという法案が賛成29票、反対20票で通過した。

thefishsite.comによると、この法案は主にAquatic Life Institute (ALI) や動物愛護団体、複数の動物英語NGOなどによって強く支持されているもので、これまでにも積極的に州議員に対して支持するよう要請されていた。

今後は養殖タコの購入を禁止するという、今回の法案に関連した細かい法案についても議会を通過する可能性があるとのこと。





このような法案が必要とされる理由について、Aquatic Life Instituteのプレスリリースでは「タコは高度に知的で複雑な動物であり、飼育下では大きな苦痛を伴う。」

「さらにこれらの動物には人道的な屠殺方法が承認されていない。また養殖場から排出される餌や消毒剤などは周辺環境に悪影響を及ぼし、食用としての養殖は持続不可能である。」と記載されているとのこと。

現在、ハワイやカリフォルニアなどでも同様の法案が提出されており、今後他の州や国でもこのような法案が議会を通過するかどうかが注目されている。


▽世界では他の事例も
最近ではスペインのカナリア諸島で世界初となるタコの養殖場がオープンしたが、自然保護論者や一部の科学者から「知性あるタコを養殖すべきではない」などの批判的なコメントが殺到し話題となったことがある。（sauce：gigazine）

日本は世界でも有数のタコ消費国であり、近年のタコ価格高騰からみてもタコの養殖は必要不可欠だ。今後、世界におけるタコ養殖反対の流れを注視する必要があるだろう。

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		ツイート						コメント：24 カテゴリー： 海外 タグ： タコ 日付： 2024年03月02日 時間： 21:03

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