日本でもクジラの死骸が打ち上げられニュースになることが多いが、世界でも毎年多くのクジラが砂浜に打ち上げられており、それは多くの研究に役立てられている。

今回、アメリカでもクジラの死骸が打ち上げられたのだが、その対応にあたった地元住民の行動が研究者によって指摘されるという出来事があり議論となっている。DailyMailなどが報じている。




先週月曜日、アメリカ・オレゴン州の海岸に打ち上げられたこの大きな『ナガスクジラ（Balaenoptera physalus）』。

全長14メートルもありとっても長いが、NOAA西海岸漁業局によるととてもやせ細っており、体には複数の生々しい傷が確認されたという。

どうやら発見当初はこのナガスクジラには漁網が絡みついていたのだが、それを可哀そうに思った地元住民らによって漁網が取り除かれたようだ。





しかし、この事態にNOAAは苦言を呈している。「このような絶滅危惧種の生物の死骸を調べることは、この生物に何が起こったのかを知ることのできる最善の機会です。しかし、何らかの妨害や死骸への人為的な作用がその機会を台無しにしてしまいます。」と述べている。

今回の事態について、地元水族館の広報担当者は「当時は良いアイディアのように思えたかもしれませんが、これによりクジラの座礁と漁網の関連性における調査が正確ではなくなってしまう可能性があります。」と述べている。

専門家らは、砂浜などで大型の哺乳類が死んでいるのを発見したら、決して近づいたり触れたしせず、まずは専門機関に連絡するよう呼びかけている。




▽クジラの死骸処理には慣れている模様
地元メディアによると、このクジラの死骸は発見翌日に体内で発生するガスを放出するための穴を開ける処置がとられ、今後は分解されて海へと返される予定であるとのことだ。

この対応について地元水族館の広報担当者は「奇妙に聞こえるかもしれませんが、クジラの死骸を海へ返すことは海洋生態系にいける栄養補給に関して素晴らしい効果があるのです。多くのスカベンジャーたちに大量の食糧を提供することになります。」

NOAAの報告によると、アメリカ西海岸では2023年に3頭のクジラが死んでいるのが発見され、オレゴン州の海岸ではこれまで記録されているだけで8頭のクジラが打ち上げれられており、クジラの死骸処理に関しては慣れているようだ。

▼source

アクアカタリストはTwitterでも情報発信しています。 @aquacatalystさんをフォロー

		ツイート						コメント：8 カテゴリー： 海外 タグ： ナガスクジラ クジラ アメリカ 日付： 2024年02月19日 時間： 21:01

			ツイート						コメント：8 カテゴリー： 海外 タグ： ナガスクジラ クジラ アメリカ 日付： 2024年02月19日 時間： 21:01

▼この記事へのコメント
※記事に関するご意見・ご感想を絶賛募集中です。どうぞお気軽にコメントください。

コメント投票機能が不調なので一時的に停止しております。

---

---

---