サメすごい！約1年でぼろぼろに傷ついた背びれをつるつるに修復してしまう　米マイアミ大研究

実は驚異的な治癒能力を持っている

‘Incredible.’ Mangled shark off Florida took just months to repair fin, study says https://t.co/Qx2dlFHG20
— Miami Herald (@MiamiHerald) December 28, 2023

サメと言えば、歯が抜けても何度でも生え変わるといった人間が羨む特殊能力を持つことで知られている。しかし、サメの持つ特殊能力はそれだけではなかった。

12月14日にJournal of Marine Sciencesで発表された研究によると、サメは傷の治癒能力も“信じられない”ほど凄いとのことだ。miamiheraldなどが報じている。

アメリカ、マイアミ大学の博士課程学生チェルシー・ブラック氏によって行われた今回の研究。これによると、サメはボロボロになった体の一部分を再生するの能力を持っている可能性があるとのことだ。

この研究ではフロリダ州ジュピター沖でダイバーによって目撃された『クロトガリザメ (Carcharhinus falciformis) 』の事例に焦点を当てたものだ。

そのサメは背びれの20%が何らかの影響によってボロボロに引きちぎられていたのだった。通常、このような報告はそれで終わりなのだが、なんと今回の研究では“信じられない事”が起こってしまった。

初めてその個体が発見されてから332日後、ダイバーが偶然にも同一個体と遭遇し撮影に成功。背びれを見てみると、ボロボロだった背びれはツルツルとしたキレイな状態となっており、元の大きさの約87％まで回復していたのだった。

この報告と研究結果は、クロトガリザメのヒレ再生において史上初めての例であるという。

これについて、研究者のチェルシー・ブラック氏は自身のInstagramで「2022年の夏、別の研究で10匹のクロトガリザメに衛星タグを付けました。その後、この背びれがボロボロのクロトガリザメが発見されたのは、その衛星タグが示す場所と同じだったのです。」

「私たちはまさか同じサメを再び見ることができるとは思ってもみませんでした。運よく二人のダイバーによって治癒した背びれの画像を何枚も撮影することができたのです。」

サメの脅威的な治癒能力については、これまでにもジンベエザメや、ホホジロザメなどでなどでも報告されている。しかし、このような研究は今回のように広い海で同じ個体に再び巡り合わなくてはならないという運の要素が強くあまり進んでいない。

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