【悲報】海を漂うラッコさん、なぜか陸上のオオカミに捕食されていたことが明らかに

実は海の敵からだけでなく陸の敵からも命を狙われていた

Watch rare footage of wolf hunting sea otter in Alaska at low tide https://t.co/dywZwfTNyV
— Live Science (@LiveScience) November 7, 2023

とっても可愛い容姿と動きで水族館などで人気の生き物『ラッコ（Enhydra lutris）』。お腹を上にして海上をぷかぷかと漂う姿はとても印象的だ。

食事や睡眠、子育てなどほとんどの生活を海上で行っているはずのラッコ。しかし実はオオカミによって捕食されているということが明らかとなり話題となっている。Livescienceなどが報じている。

※以下、ラッコの死骸の画像などがでてきます。苦手な方はお気を付けください。

10月31日に学術誌「エコロジー」に掲載され話題となっているこの論文。普段海上に生息しているラッコが沿岸に生息しているオオカミによって捕食されていることが明らかになったという。

沿岸に生息するオオカミの研究者らは2016年と2018年、2019年にアラスカ沿岸でオオカミがラッコの死骸を運んでいるのを発見していた。しかしそれがオオカミが捕食した者なのか、単に漂着した死骸を見つけただけなのかについては不明だった。

そして2021年、研究者が干潮時にオオカミ（Canis lupis）が成体のラッコ（Enhydra lutris）を食べている様子を観察。一連の食事が終わった後に現場を調査したところ、その場でラッコが捕食されたと推定される血だまりを発見したという。

Firsthand observations of a wolf hunting + killing a harbor seal + a group of wolves hunting + eating a sea otter on AK's Katmai coast have led scientists to reconsider assumptions about wolf hunting behavior.https://t.co/MJwFdjUa1t
— Wolf Conservation Center 🐺 (@nywolforg) October 31, 2023

研究結果ではこのような事から沿岸に生息するオオカミが潮の流れやなどから最もラッコを捕食しやすい場所を予想して、群れで狩猟が行っている可能性があるとし示唆していると結論付けている。

ラッコは生まれてから死ぬまでの大半を海上で生活しているが、稀に陸上に上がることが知られている。オオカミはその陸上に上がるタイミングを干潮の周期と一致している事を把握し襲っている可能性が高いとのことだ。

研究者らは現在、地域ごとのラッコの個体数がオオカミの食事に対してどのような影響を与えているか調査を行うことを計画しているようだ。

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