カモノハシの毒、ヤバすぎる・・・　保護しようとした女性が手を刺され大怪我　オーストラリア

鎮痛剤はほとんど効果なく・・・

とっても可愛いオーストラリアを代表する生き物の1つ『カモノハシ（Ornithorhynchus anatinus）』。その可愛い容姿とは裏腹に、オスは後肢の内側にある蹴爪に毒を持っていることで知られている。

今回オーストラリアではこのカモノハシを保護しようとした女性が、カモノハシを抱きかかえた際に蹴爪で刺されてしまい毒を注入されるという事故が発生し話題となっている。

事故が遭ったのはタスマニア州の州都ホバートにある道路。タスマニア島在住の女性ジェニー・フォワードさんが車を運転中に道路脇の側溝から脱出できなくなってしまったカモノハシを発見。

彼女は善意からこのカモノハシ助けてあげようと抱き上げたという。すると、カモノハシはすぐに後肢の内側にある蹴爪で彼女を攻撃。蹴爪は彼女の右手の甲に刺さり、毒が注入されたのだった。

成体のカモノハシは、オスだけ後肢の内側にある蹴爪を持つことで知られている。この蹴爪は管が通っており、刺した相手に毒を注入することが可能となっている。

カモノハシは毒を生成することのできる唯一の哺乳類。この毒は人間を死に至らしめるほど強力ではないが、恐ろしい痛みと腫れを引き起こすという。

彼女はカモノハシを安全なところに移動させた後自分の車に戻ったのだが、手があまりにも痛く車の運転が困難に。

この時の様子について彼女は7news.com.auの取材にこのように答えている。
「どうやって家に帰ったのか分かりません。とにかく痛みがひどく、頭が爆発しそうな感じがしました。」

彼女はすぐに友人に連絡、その後友人によって病院に連れて行かれ治療を受けた。しかし、鎮痛剤などはほとんど意味が無く彼女は数日間痛みに苦しみ続けたとのことだ。

どうやらオーストラリアの病院でも人がカモノハシに刺されるといった事例はあまりにも珍しかったため、医師らもその治療手順が分からなかったようだ。

オーストラリアの野生生物専門家は「もし、困っている野生生物を発見したらその様子を動画か画像で記録し、野生動物救助隊に送ってください」と呼びかけている。

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