Miami-Dade @MayorDaniella called the agreement “historic” and a great day for Miami.

“So many have hoped and prayed for this result for many, many years.” https://t.co/oJaHMqVjbN

— Miami Herald (@MiamiHerald) March 31, 2023

アメリカ、フロリダ州にある水族館Miami Seaquariumでは、何十年も前から飼育しているシャチ「ロリータ（愛称）」の飼育環境を疑問視する声が多く、「ロリータを海へ返せ！」という抗議活動がたびたびおこなわれ話題となっていた。

今回、Miami Seaquariumはの運営者らは「ロリータを海洋保護区に戻す夢を実現する」と正式に同意したという。今後は57歳のおばあちゃんシャチ「ロリータ」を海へと返す準備プログラムが行われる。



フロリダ州の水族館Miami Seaquariumでは1970年からシャチのロリータを飼育展示しており、同水族館の大きなアピールポイントとなっていた。

そんな中「ロリータが虐待を受けている」（狭い水槽や餌の問題）と愛護団体などが主張するようになり、2003年にはドキュメンタリーなどが公開され、ムーブメントを呼び起こた。2015年には世界中から何千人もの人々がMiami Seaquarium前にあつまり「ロリータを海へ返せ」と要求。Twitterで「#FreeLolita」のハッシュタグが飛び交った。

そのような世論の声により3月30日、Miami Seaquarium運営者らは今回保護団体らの要求である「ロリータを海洋保護区に戻す夢を実現する」ことに正式に同意したと発表した。

Freeing orca Lolita and returning her to home waters is risky: caregivers https://t.co/1OLfNZp0Q5

— Times Colonist (@timescolonist) April 5, 2023

▼ロリータが返される海域
ロリータは最終的にもともと生息していた太平洋岸北西部の保護区に返される予定だ。計画ではまず約6ヘクタールのネットで囲まれたエリアにロリータを連れて行き、そこで24時間体制のケアを受ける。

その後海への適応や餌の取り方のプログラムを終えたら、ロリータの親戚や家族が含まれる群れに戻される予定だ。幸いなことにロリータの親戚を含む群れは識別管理されているため特定が可能となっている。


▼過去にはこんなことも
もちろん、これは一筋縄にはいかない難しいプロジェクトである。ロリータは現在57歳と高齢であり、何十年もの間水族館で暮らしそれに慣れてしまっている。

また、1985年にメキシコシティのテーマパークで飼育されていたケイコという愛称のシャチが、一度アメリカの水族館でケアなどの復帰プログラムを終えた後にアイスランドとカナダの故郷に返されるといった出来事があったのだが、ケイコは海に戻ってからわずか5年で急性肺炎により死亡したという過去がある。

そのため、少ないがロリータを海へ返すことに疑問を持っている専門家も中にはいるようだ。

▼輸送にかかる費用
マイアミから太平洋岸北西部の保護区までは非常に遠く、主に航空機が使われる予定だ。航空機内では水が漏れた時に海水では航空機へのダメージが大きいためすべて真水が使用される予定。

ロリータの輸送には最大で24か月かかると予定されており、その費用は約20億円ほどとされている。これらの費用は水族館の幹部やマイアミ・デイド郡郡長やボランティアグループ、そしてNFLのチームであるインディアナポリス・コルツのオーナーらによって拠出される。



近年、動物愛護運動の高まりによって世界中で水族館の海洋哺乳類を海へ返そうという運動が行われるようになってきている。もし、今回のプログラムが成功するならばその気運が世界中で一層高まるかもしれない。

一方で、考えたくはないがもし失敗しまた“ケイコ”のように死んでしまった場合はどうなることやら......。

▼source

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		ツイート						コメント：37 カテゴリー： 海外 タグ： シャチ 日付： 2023年04月06日 時間： 21:02

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