バングラデシュ、プレコが禁止に　在来魚種への脅威を考慮して

バングラデシュの在来種を脅かすほどに繁殖

Bangladesh bans suckermouth catfish in light of threats to native fish species https://t.co/9C4SgRZuF8
— Grant W. Graves (@GrantWGraves) February 24, 2023

観賞魚界においてとても人気の高い魚の1つである『プレコ』。可愛らしい吸盤状の口で流木やガラスについた苔を削り取って食べたり、種によっては多く成長し迫力が増す。

今回、バングラデシュではプレコの一種である『Hypostomus plecostomus』の養殖、繁殖、輸送、販売、保護が禁止されたという。同国では以前から外来種である同種が野生化し在来種を脅かすほどに繁殖してしまっていたとのこと。

バングラデシュ政府によって1月11日に発行された官報で通知されたというこの法律。バングラデシュでは、在来種を守るため南米原産のナマズの一種Hypostomus plecostomus の養殖、繁殖、輸送、販売、保護を禁止した。

同種はプレコの仲間で主に観賞用としてバングラデシュに持ち込まれ、その後人為的に自然に放されるなどして野生化し、現在では在来種を脅かすほどに増えてしまっていたという。

バングラデシュでは2002年にもピラニアなどが同様に禁止されている。

Considering its aggressive breeding nature and the threats the species poses to native fish populations, the Bangladesh government has recently banned suckermouth fish, reports @siddique1219.https://t.co/PC9RUnxSkx
— Mongabay (@mongabay) February 23, 2023

日本でも沖縄ではナマズの一種『マダラロリカリア (Liposarcus multiradiatus) 』が野生化し問題となっている。また、2023年6月1日からはアカミミガメ・アメリカザリガニの規制が始まり、販売店で購入することができなくなる。

外来種問題は日本のみならず世界各国で大きな問題となっており、今後様々な種でこのような規制が強化されるかもしれない。

このような問題の飼育者による自然への放出などのマナー違反に起因するものが多く、これが続けは飼育者らが自ら規制を強化し、飼育可能な生物の範囲を狭めていくことになるだろう。

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