アメリカの研究者さん、ワニの遺伝子を組み込んだ『超耐病ナマズ』を爆誕させるｗｗｗｗｗ

ワニナマズ

Fortunately, the resulting fish don't end up with big pointy alligator teeth. https://t.co/jiVa6RnmfU
— MIT Technology Review (@techreview) January 19, 2023

近年、世界中で食用魚の養殖が盛んにおこなわれるようになり、養殖技術が日々逞しい進化を遂げている。特にサーモンやナマズといった魚は人気が高く、多くの科学者らによって研究が行われている。

今回、アメリカではナマズにワニの遺伝子を組み込み、耐病性の高いナマズを誕生させることに成功したそうだ。

アメリカ合衆国アラバマ州にあるオーバーン大学の科学者らによって行われた今回の研究。彼らはナマズ養殖事業において約40%の個体が収穫前に病気で死んでしまっているという問題解決に挑んだ。

そこで彼らは薬を使わずにナマズを病気から守ることができる巧妙なアイディアを閃いたのであった。それは『ナマズにワニの遺伝子を組み込む』というもの。

これまでの研究で、ワニの血液に含まれるペプチドのカテリシジンが抗菌特性を持っている事が明らかとなっており、オーバーン大の科学者らはこれをナマズに応用できないかと考えた。

そこで研究チームはゲノム編集技術CRISPRを用いてワニのカテリシジンに関するコードをナマズに組み込んだ。その結果、見事耐病性の高いナマズの開発に成功したのだった。

Oh, let's put an alligator gene in a catfish. What could go wrong?https://t.co/aGcwjQV9bw
— Dr Steven Quay (@quay_dr) January 20, 2023

ナマズ養殖事業が劇的に発展しそうなこの開発。しかし、この耐病性の高いナマズがすぐに一般家庭の食卓に並ぶことはないようだ。

過去にアメリカ国内での遺伝子組み換え魚の販売がFDAによって承認された例はわずか1種のみで、その承認プロセスには約26年の時間を要したという。

このナマズの行く末次第では今後もゲノム編集技術CRISPRを用いた“スーパー”な魚たちが開発され続けるかもしれない。

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