アザラシ研究者さん、AI顔認識ソフトを駆使してアザラシの追跡・保護を行う

生物学研究にも最新のIT技術が応用される時代に

Facial recognition is mostly associated with surveillance and the authentication of human faces. But a research team at @colgateuniv found a new use for it: saving #seals!🦭 They developed a database of seal faces – SealNet. pic.twitter.com/wuAFUO7ciQ
— DW Global Ideas & Environment (@dw_environment) November 24, 2022

近年ではドローンの普及などによって、これまでコストや物理的な問題などで困難であった海洋生物などの野生生物観察研究が活発に行われている。

今回、アメリカの研究者はこのアザラシの観察研究に『AI顔認証ソフト』を応用し、その研究結果がジャーナル Ecology and Evolution に掲載され話題となっている。

ニューヨーク州ハミルトンにあるコルゲート大学の生物学者Krista Ingram氏率いる研究チームは主に例調理委の識別に使用される顔認識ソフトウェア PrimNet を応用して、野生のアザラシの顔認識ソフトウェアSealNet を開発した。

このSealNetはメイン州ポートランド沖のカスコ湾に生息する『ゼニガタアザラシ（Phoca vitulina）』のわずかな顔の違いを認識することが可能であるという。

A research team at Colgate University has developed SealNet, a database of seal faces created by taking photos of dozens of harbor seals in Maine's Casco Bay.https://t.co/BxE0LsuIg5
— WTHR.com (@WTHRcom) November 28, 2022

すでに研究者らはこのソフトウェアを使うことによって、カスコ湾に生息するゼニガタアザラシを識別し個体別に追跡・観察・保護している。

SealNet は研究者が日々撮り続けている写真情報からデータを蓄積させ、精度が向上し続けているとのこと。

'SEALNET: Facial recognition software for ecological studies of harbor seals' was published #OpenAccess in @Ecol_Evol. 🌊

📖 Read about the use of automated facial recognition technology for identification of individual seals 👇 https://t.co/73aB56ZuxB pic.twitter.com/IOC8Q3QNEg
— Wiley Ecology & Evolution (@WileyEcolEvol) May 23, 2022

Ingram 氏は今後、この技術を他の研究者らに無料で提供することを目標としており、近い将来多くの研究者らがこの技術を使って様々な新しい発見をするかもしれない。

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