フランス当局「セーヌ川でガリガリに痩せたシロイルカが発見された！餌を与えて助けよう！」　シロイルカ「ﾝ拒否するゥ！」当局「」

セーヌ川でシロイルカが発見されるのは1948年以来

Beluga whale stranded in Seine to be given vitamins https://t.co/WMif3RUtV0
— The Guardian (@guardian) August 6, 2022

通常、北極海などの冷たい海に生息するシロイルカが、なぜかフランスのセーヌ川に現れ地元当局が救助に乗り出しているという。

今月初め、フランスのセーヌ川で撮影されたこの動画。映っているのは茶色い水の中で一際目立つ真っ白な海洋生物の姿。実はこれシロイルカであるという。

シロイルカ、英名でベルーガとも呼ばれるこの生物は北極海などに生息しているのだが、何らかの理由で謝って南下しセーヌ川に迷い込んでしまったようだ。

この事態にフランス当局が出動。撮影された画像や動画から、この個体は明らかにやせ細っているようで、当局は冷凍ニシンや生きたマスを与えようとしたが、シロイルカは全く食べてくれなかったという。

French authorities race to rescue a beluga whale that swam dozens of kilometers inland up the Seine river. pic.twitter.com/hU24ZVAURn
— CBS News (@CBSNews) August 6, 2022

当局は今後の対応として、水路に留めさせて餌付けを試みるか、海へと誘導し返すかの2択を考えているが、今のところどちらを選択するかは決まっていないとのこと。

海外メディアによると、セーヌ川でシロイルカが発見されるのは1948年以来の珍事。また今年5月下旬にはシャチが迷い込み同じように救助を試みたが餓死してしまったという。

北極海からここまで南下し、さらにはセーヌ川に迷い込んでしまっている時点でシロイルカの体調などについて正常である可能性は低いだろう。また、このような海洋生物の営みに人間が介入すべきかどうかの判断についてはきちんと議論が行われているのかどうか疑問だ。

▼source