研究者「何が起こってるの？」　豪州シドニーのビーチで『ウィーディーシードラゴン』が次々砂浜に打ち上げられる・・・

オーストラリアを代表するあの美しい海洋生物が……。

More than 20 seadragons have washed up on Sydney beaches over the past fortnight. What's been killing them? | @angus_dalton https://t.co/iWD3gXawNP
— The Sydney Morning Herald (@smh) April 12, 2022

オーストラリア国内では絶大的な知名度を誇る『ウィーディーシードラゴン (Weedy sea-dragon, Phyllopteryx taeniolatus) 』。特異な姿と鮮やかな体色からオーストラリアを代表する海洋生物の1つとされている。

今回、シドニーではこの生物が次々と砂浜に打ち上げられるという現象が発生し研究者も困惑しているという。

オーストラリアシドニー工科大学の海洋生態学教授でシードラゴンの専門家David Booth博士によって報告され話題となっているこの出来事。

地元紙The Sydney Morning Heraldによると、教授は過去2週間のうちに約20個体も砂浜に打ち上げられ死んでいるシードラゴンを発見したという。

研究者はシドニー地域だけで少なくとも50個体が砂浜に打ち上げられて死んでいると推定しており、これは通常の10倍以上の数字であるという。

‘My god, what’s happening?’: Dead weedy seadragons wash up on Sydney beaches - The Sydney Morning Herald https://t.co/OyVDVHuqYJ
— Leah Stevens 🚗🔌⚡️☀️💉💉💉 (@LeahSte98356705) April 12, 2022

David Booth博士もこれまで砂浜に1匹のシードラゴンが打ち上げられ死んでいるところを見たことがあるが、このような光景を見るのは初めてで「いったい何が起こってるの！？」という気持ちだったという。

オーストラリアの南西部では3月頃に大きな嵐に見舞われており、その際多くの地域で冠水や洪水といった甚大な被害が発生していた。今回のシードラゴン大量打ち上げはその嵐が関係していると研究者は推測しているとのことだ。

近年、野生下における個体数の減少により保護対象となっているシードラゴン。保護活動なども行っているであろう専門家だけに、これほどの大量死を見るのはさぞかし辛いだろう……。

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