アメリカ人さん「砂浜に育児放棄されたアザラシの赤ちゃんがいる！保護しないと！」 → 逮捕へ

車の後部座席から水槽に入ったアザラシが保護される

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The Eureka Police Department says they have rescued a seal pup near the Samoa Bridge on April 2, after it was found inside a fish tank in the backseat of a couple's car.
— North Coast News TV (@northcoastnews1) April 6, 2022

自然界では様々な理由から子供が親とはぐれてしまうケースがある。しかし、良心から安易に人間が手を出してしまうと逆にその生き物たちに対して悪影響を与えてしまうことも……。

今回、アメリカではそんな親からはぐれてしまったアザラシを勝手に保護してしまった夫婦が逮捕されるといった事件が発生したという。

事件があったのは4月2日。場所はアメリカ、カリフォルニア州のユリーカ。アルカタ湾に面しておりアザラシなどの海洋生物がみられる。

今回、地元住民から警察に「夫婦が湾でアザラシを捕獲し水槽に入れていたのを見た」との通報が入り、地元警察は緊急出動。

現場に駆け付けると、通報者の証言通りの夫婦が運転する車があり、後部座席を調べたところ実際に水槽に入れられたアザラシの赤ちゃんが発見された。

どうやら夫婦は砂浜にいたアザラシの赤ちゃんが育児放棄されたと思い保護するためにこのような行動をとった可能性があるという。

しかし、海洋生物の保護を行うNorthcoast Marine Mammal CenterはFacebookで「お母さんアザラシは仔アザラシをビーチに残して狩りに行きます。仔アザラシがどこにいるかは正確に知っています。しかし、近くに人がいると返ってこないでしょう」と述べている。

アメリカではアザラシやイルカ、クジラやその他の海洋哺乳類は海洋哺乳類保護法によって保護されており、公衆は故意に近づいたり餌を与えたり嫌がらせをする行為が禁止されている。

夫婦は現在身柄が拘留されており、もし起訴され有罪となった場合には最高11,000ドル（130万円）の罰金と最高で1年の懲役が科される可能性があるとのこと。

海洋生物の保護機関はもし海岸で育児放棄されたかどうかわからない生き物を発見した場合には自分で保護などせずに、専門機関に通報するよう呼びかけている。

保護されたアザラシは現在Northcoast Marine Mammal Centerでリハビリを受けており、自力で魚が食べられるようになったら海へと返される予定だ。

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