ライブ会場で“サメ”を飼育・展示していたナイトクラブ、動物虐待で罰金が科される　トルコ

騒音の多い環境下で飼育していたことが動物虐待に

Efforts by activists - both from Germany and Turkey - pay off as officials fine Alanya nightclub featuring shark in aquarium, ordering the animal to be relocatedhttps://t.co/VXR0elkUPy
— DAILY SABAH (@DailySabah) December 27, 2021

トルコでは、ライブ会場に置かれた水槽でサメを飼育・展示していたナイトクラブが動物虐待で罰金を科されるというできごとがあったという。

このナイトクラブに対しては約3年前からSNSなどでサメを解放するように訴える運動が行われていたとのこと。トルコのメディアDaily Sabahなどが伝えている。

今年9月にトルコのとあるナイトクラブでドイツ人観光客によって撮影されたというこの画像。よくみてみると、ステージの横に大きな水槽が置かれており、中にはサメが泳いでいる。

その後、このドイツ人観光客はこれはサメに対する動物虐待である可能性が高いとして、PETA（動物の倫理的扱いを求める人々の会）のドイツ支部にこの画像を送り通知したという。

PETAドイツの魚と海洋動物の専門家顧問であるDr. Tanja Breining氏は、「サメは人間には気が付かないほどの些細な音波も感じ取れる魚であるため、このような爆音が響き渡る場所では信じられないほどのストレスに晒されている。」と述べているとDaily Sabahの記事に書かれている。

その後、PETAドイツ支部はトルコのNGOと協力しこの問題をトルコの大手通信社 Demirören News Agency に連絡。

その結果地元当局が捜査に乗り出し、最終的にこれが動物の身体的および生理学的虐待と法律違反であると判断され、ナイトクラブの経営者らに対して罰金1500トルコリラ（約14800円）が科せられ、サメの移動が命じられたとのことだ。

当局の調べによると、このサメは全長150cmにもなる『カマストガリザメ（Carcharhinus limbatus ）』であり、9年前にシンガポールから輸入されたものであるという。同種はIUCNのレッドリストで危急に分類されている。

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