【画像】バイクのタイヤが首に嵌った『ワニ』、発見から3年経っても救助できず・・・　インドネシア

ワニの捕獲ができない

13-foot Indonesian crocodile FORCED to have a tyre around his neck for three YEARS https://t.co/DUamnF8HhK
— Daily Mail Online (@MailOnline) November 25, 2019

2016年に初めて発見されその存在が世界中で報じられたバイクのタイヤが首に嵌った『ワニ』。しかし、あれから3年経ってこのワニの現状はまったく変わっていない。

地元の自治体はこのワニを捕獲を試みているようだが難しいようで、この状態が続けばこのワニはタイヤによって呼吸が困難になり窒息死してしまう可能性があるとのこと。

インドネシア、スラウェシ島中部スラウェシ州の沿岸都市パルの中心部を流れるパル川。ここでは2016年に首にバイクのタイヤが嵌った状態のワニが発見され話題となった。

このワニは主にインドネシアなどに生息する全長約4メートルの『シャムワニ（Crocodylus siamensis）』。シャムワニは近年生息地の破壊や革製品のための乱獲などによって個体数が激減しIUCNのレッドリストで絶滅寸前 (CR)に分類されている絶滅危惧種。

▼動画

Rescuers are racing against time as they try to remove a tire wrapped around this crocodile's neck pic.twitter.com/AWhoVhH57U
— National Geographic (@NatGeo) January 26, 2018

中央スラウェシ自然資源保護局では、3年前からボランティアを募ってこのワニの捕獲とタイヤの取り外しを試みているという。しかし、その際に使われる鶏を餌にした罠にワニが誘い込まれることは無く捕獲が困難な状況となっているため、現在までタイヤを外すことができていないとのことだ。

Dailymailによると2018年にインドネシア保全委員会の役員であるMulyadi氏は次のように述べているという。
「ワニを捕獲するための罠を作りましたが、野生のワニの動きを制御できるだけの技術が不足しています。」

「ワニはすでに全長4メートルにまで成長し、頭の長さは約40センチメートルもあります。その体はどんどん大きくなっており、早くタイヤを外さなければタイヤによってワニが窒息してしまう恐れがあります。」

罠の他にもトランキライザーといった精神安定剤を投与することで捕獲しようという案もあるとのことだが、当局はそれには反対の姿勢を示しているという。また、水生生物に対してこのような薬は投与前に水に溶けてしまうため期待した効果を発揮することができない可能性もあるとのこと。

このワニの救助にはまだまだ時間がかかりそうだ。米フロリダやオーストラリアのワニハンターなら簡単に捕獲してくれそうだが…。

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