生きた『シーラカンス』、研究者らが撮影に成功する　南アフリカ（動画あり）

これまで人類が発見した生きたシーラカンスはわずか33個体

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— News24 (@News24) 2019年5月16日

1938年に南アフリカで発見されるまで、長らく絶滅したと考えられていた『シーラカンス（学名：Coelacanthiformes）』。それから現在に至るまで複数のシーラカンスが発見されているが、その数はわずか33個体。

今回、研究者らはそのうちの一匹で“エリック”という愛称が付けられているシーラカンスを再発見し撮影することに成功した。

今回、シーラカンスを撮影したのは研究船、Angra Pequenaの研究者ら。彼らは今週火曜日、南アフリカ東部ソドワナ近海の水深125メートル地点でROV（遠隔操作型の無人潜水機）を用いてシーラカンスを探していたところ、見事発見し撮影に成功したという。

これまで人類が発見した生きたシーラカンスは33個体。今回発見された個体は2009年に発見され2013年から行方が分からなくなっていた“エリック”と相性の付けられた個体であるとのことだ。

この個体は2013年に一度衛星タグが取り付けられ観察されたことのある個体。生物へのタグの取り付けは生物に大きな影響を与える作業であるため、取り付け後研究者らはエリックの安否を心配していた。しかし、今回の発見でエリックがその後も元気に生きていたことが確認された。

これまでわずか33個体しか発見されていない生きたシーラカンス。その難しさについて、過去4回ROVを用いて撮影に成功したWILDOCEANSのJean Harris博士は言う。
「シーラカンスは滅多に発見できません。それは干し草の山の中から一本の針を探すようなものです。発見された時、船上の全員が大喜びするほどです。」

今回のような以前にも発見され識別された個体を再発見することは、その種について洞察を与えることができ、彼らの寿命や生息場所などの多くの謎を解明することに繋がると彼女は説明している。

[source:news24 -WATCH: Rare coelacanth filmed off Sodwana coast ]