【画像あり】アメリカ西海岸などで新種の深海『ウミウシ』が5種も発見される　黒と白のグラデーションが鮮やかなウミウシも

太平洋北東海域において深海に生息するウミウシはこれまでに3種しか発見されていなかった

Five #newspecies of sea slugs found in the ocean depths @MBARI_news https://t.co/pBKErGlY1p
— Phys.org Biology (@physorg_biology) 2018年12月13日

とても独特でカラフルな模様や、可愛らしい動きで水族館などでも人気の生物『ウミウシ』。とても種類の多い生物として知られており、世界中でこれまでに発見されている種類は約3000種。

海外メディアによると、今回このウミウシの新種がアメリカ西海岸やメキシコのカリフォルニア湾などで5種も発見されたとのことだ。

今回、新種のウミウシを発見したのはアメリカ、モントレー湾水族館研究所 (MBARI)の科学者ら。彼らはメキシコのカリフォルニア湾などの深海において、ROV（遠隔操作型の無人潜水機）を用いて行った調査で新種のウミウシ5種を発見した。

科学者らによると、太平洋北東海域において深海に生息するウミウシはこれまでに3種しか発見されていなかったという。

▼今回発見された新種のウミウシ

▼発見された新種のウミウシは以下の通り。
Tritonia nigritigris
とても美しい半透明な体を持つウミウシ。アメリカ、カリフォルニア州中部の海岸から離れた場所にある海山Guide Seamountの水深1,730メートルで発見された。全長は82ミリメートル。

Dendronotus claguei
メキシコ、カリフォルニア湾の南部に位置する海山AlarcónRiseの尾根、水深2,370メートルを調査していたところ発見された種。二つの標本が発見され一つは全長7ミリメートル。もう一方は全長18ミリメートルであった。

Ziminella vrijenhoeki
アメリカ、モントレー湾内にあるモントーレキャニオンの水深1,000メートルで、モントレー湾水族館研究所の科学者らによって発見されたウミウシ。全長20ミリメートル。深海に沈んだクジラの死骸の中から発見され、クジラの骨を食べるワームなどと一緒にいるところを発見された。

Aeolidia libitinaria
上記の種と同じ、モントーレキャニオンの水深1,000メートルでクジラの死骸の近くで発見されたウミウシ。

Cuthona methana
アメリカ北東部、オレゴン州の海岸から100キロ沖の深海にある海山Hydrate RidgeでScripps Institution of Oceanographyの研究者らによって発見されたウミウシ。海底からメタンガスが吹き出る場所にある岩を這っていたため種名にmethanaが与えられた。

上記の新種のうち4種はYoutubeにアップロードされたモントレー湾水族館研究所 (MBARI)の公式動画からその動いている様子を見ることができる。

[source:phys.org-Five new species of sea slugs found in the ocean depths]